夏の論破祭りですか。私の手元に小林先生の「天皇論平成29年」がありますが、正直それでもう言い尽くされた感はあります。しかしながら、既に論破されたことでも自信満々に言い続ければ、騙される人も出てくる。毎年8月にしつこく論破するくらいでなければいけないのかもしれませんね。以下、くだんの放送の発言につき、敬称略でやっていきましょう。カレーさん、文字起こしありがとうございます。
① 竹田恒泰
竹田:2000年間、歴代天皇の男系の血筋を引かない方が天皇に即位した事例は一例も無い
→天皇論493P 斉明天皇(母)から天智天皇(息子)は女系継承。元明天皇(母)から元正天皇(娘)も女系継承。2000年の伝統(だと他人に思い込ませたいもの)を盾にした嘘は、もっとも悪質。
竹田:2000年間一つの王朝が続いてきたというのは、これは男系継承してきたから
笠井:なぜ2000年も男系男子が続いてきたかと言えば、明治以前に側室制度があったから
竹田:おっしゃる通り
→「おっしゃる通り」で側室が現代ではないのだから継続できないし、現実はそうなっている。旧宮家すら3宮家系だけしか存続していない。
乳児の死亡率が極端に減った→事実ではあるが、常に男子が生まれるとは限らないという論点をすり替えている。20代以下の男系男子皇族は悠仁様のみである。側室なき男系継承に固執するなら、皇統は絶えるしかなくなるのが現実である。
笠井:なぜ女系天皇だと国は滅ぶんですか?
竹田:あのね、たとえば、女性天皇が立って、結婚して、たとえば山田さんとか、田中さんと結婚して。生まれた子供、山田くん、田中くんが次の天皇になったとしましょう。そうするとですね、正当性が無くなるんですよ。
→論理の前提が破綻している。一般女性が皇族男性と結婚する場合、一般国民としての戸籍から離脱し、皇統譜に移り、その時点で名字は失う。これを一般男性も同様にすればいいだけであり、正当性云々はそもそも問題にならない。なぜ男性だけ山田だの田中だのの名字が残る前提なのか意味不明である。