私は「しゃべクリ」で取り上げられたサッカークラブのサポーターです。残念ながら、懲罰の直接の原因となった大阪での試合には参戦できませんでしたが、非常に腹立たしい思いで経過を見守っていました。
簡単に何が問題だったかというと「試合前及び試合中に複数回、大勢で声を出して応援歌を歌った。しかもその中の何人かはマスクをしていなかった」ことでした。Jリーグの感染対策のガイドライン違反です。このガイドラインは国のものとほぼ同じで、当然科学的根拠には乏しいものです。なぜなら、サッカースタジアムでは1度もクラスターは発生していませんから…。
今回の懲罰について述べた文書にはサポーター(応援者)の掲げた「フットボールに情熱を戻す決断は誰の責務?PRIDEを奪われたサポーターを無視して忖度を続けた結果、失ったものは何?」という横断幕にも言及し、これを許可したクラブの責任を糾弾しています。サポーターが不満を募らせていて、ガイドラインに違反するのが予見できたのに適切な方策をとらなかったという理屈です。そもそもの原因である「非科学的なガイドラインを押し付けたのは誰だ?」ということにはほおかぶりです。新チェアマンも前チェアマン同様ことなかれ主義です。決してスポーツ文化のために政府とは戦いません。
ただし、当初はチェアマンの話ぶり等からも、懲罰としては過去最高額の2000万円という裁定が下るとは誰にも予想されていませんでした。過去2000万円の罰金を受けたのは「複数試合での入場者数の水増し報告」「試合後の両チームサポーターの乱闘事件」でした。それに比べて、「マスクせずに応援歌を歌った」ってしょぼすぎます。
そこで、文書の終わり部分のこの記述がとても気になります。「事案1、事案2の各行為は、スポーツ庁をはじめとする政府当局からも指摘を受けるなど、社会的影響も大きく、Jリーグの信用を毀損し、声出し応援の段階的な再開を含む、Jリーグの試合の正常化に向けた取り組みを阻害しかねない。」どう考えても圧力がかかったとしか思えません。なぜなら、我がクラブは悪名高く、ニュースバリューがあるから、まあ、コロナ政策に対する見せしめですね。
しかし、その後この件が原因でのクラスターは当然発生してません。海外では数万単位の観客が大声上げて応援してるのにね、トホホです。
このニュースに対するYahooのコメントは「ルールは守ったほうがいいと思いま~す。」の小学校の学級会状態でした。こりゃだめだ。拍手の音しかせず、選手の声が聞こえる寂しいスタジアムのせいで、去っていった観客はなかなか戻らないよね。スポーツ文化壊れるなこりゃ。長文失礼いたしました。