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神戸連続児童殺傷事件の犯人である元少年は現在妻子がいるとのことです。
妻である女性は夫が神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗であることを承知の上で一緒になったのでしょうか。もしそれを伝えていないとして、ずっと隠し通せる自信があるとでもいうのでしょうか。
我が子がかつて自らの手で傷つけ殺めた子供たちと同じ年になったとき、何のためらいもなくその子を抱きしめられるのでしょうか。
その子供が大きくなって警察官・自衛隊などの国家防衛に関わる職業に就きたいと懸命に努力したとしても、父親が神戸連続児童殺傷事件の犯人というだけでその子がどんなに品行方正でどんなに成績優秀であっても選ばれる可能性は低いでしょう。
その子が自分が落とされた理由を調べて「父親が神戸連続児童殺傷事件の犯人だから」と知ったとき、どんなに深く傷つき父親の存在を心から憎むことでしょうか。
今も日本で起きた凶悪事件などの特集番組で、神戸連続児童殺傷事件は取り上げられます。ネットには事件に関する情報が数多く散乱しており、その子が父親がかつてどんな凶悪な事件を引き起こしたか簡単に知ることができてしまいます。
我が子に問いつめられたとき、元少年は我が子に自分が犯した罪を語る覚悟があるのでしょうか。
それが原因で我が子に拒絶されたとしても、それも元少年への罰の一つです。
元少年によって命を奪われた子、命は助かったとはいえ心と体に深い傷を負った子、愛する我が子を傷つけられ奪われた遺族は、決して元少年を心から許すことはありません。
自らが犯した罪を忘れたとき、その報いは遠からず自分か妻子に降りかかります。
妻子が愛しいかろうがなかろうが、自分が犯した罪は生涯自分で背負わなくてはなりません。