先日の道場お疲れ様でした。感想に対するコメントもいただきありがとうございました。遅くなりましたが、自分なりの考えを稚拙ながら書き記しておきます。
アンケートではうまく書けなかったですが、自分は『信頼醸成(手打ち)論』には「基本的に」賛成です。ただし、宮台氏が主張する、中国・韓国が「安心」できる(=謝罪外交の焼き直し?)のような方法ではなく、我々日本人が「安心」できる方法です。
戦後、中国・韓国に対し謝罪は続けてきた事。補償にいたっては日本国民の血税の中から、言われるがまま出してきた事。これは動かしようのない事実のはず。誠実極まりない日本の行動に対して、裏切り続けてきたのは他ならぬ中国・韓国なのだから、信頼醸成もクソもあったものじゃありません。
これらの事実を逆手にとって、我が国が「安心」できる信頼醸成(手打ち)論を提示すればよいのでは?と思います。
内容としては、
①謝罪や補償は、過去の条約の踏襲と履行を原則とし、解決したものとする。
②新たな謝罪と補償は、今後いっさい行わないことを原則とする。
③①と②の原則に逆らう動きは、「歴史修正主義」とみなす。
④「歴史修正主義」に対して、我が国は必要な措置(もちろん政治・軍事を問わず)を講ずることを躊躇わない。
といったところでしょうか?
これに素直に応じるようなら、中韓側に日本との信頼関係を作る意思があることがわかります(まずありえないでしょうが…)。逆に内外問わず圧力をかけてくるようなら、日本に対する敵意ありと判別できます。
以上の方法なら、さらなる謝罪や補償も必要なく、歴史の捏造も不要です。少なくとも「ヤクザの手打ち」の条件は満たすと考えますが、いかかでしょうか?
以前、日本で核武装をする可能性が話題になったとき、戦勝国同士が浮足立って動いていたことを考えても、一定の効果はあるはずです。重要なのは今後の状況にかかわらず、政治面でも歴史認識でも譲歩はしない意志と圧力には屈しない覚悟をを明らかにしておくことです。
不思議なのは、宮台氏は共同体の重要性について独自の理論を展開し、地域の絆や人間関係など“横”のつながりについては熱く語るにもかかわらず、歴史的な連続性ついては非情かつ冷淡な語り口で、“縦”のつながりには無頓着あるいは「捏造」しろとまで言い出す。
これでは従来の左翼勢力と同じで従来の自虐史観と大差なく、宮台氏の立場もそれに依拠しているものと考えざるを得ません。
「『東京裁判史観』を認めるざるを得ない」と氏は語りましたが、その言葉は先の戦争で召集令状を受け取り、戦死していった英霊の御霊を冒涜する以外の何物でもない。
先祖を生贄に現在の安心を得ようとする「現実主義」が蔓延し、ごまかしが利かなくなりつつあるのが現状であり、それをさらに強化すべしというような意見にはとても賛同できません。