よしりん先生、木蘭先生、トッキーさん、みなぼんさん、執筆・編集・配信ありがとうございました。
なるほど。建築家とは、芸術性を上手くアピールして自己をブランド化し、半ば権威化してしまえれば、一生高評価が揺るがず、一生高額のデザイン料を貪ることができて喰いっぱぐれがない、そんな美味しい仕事だったのですね。大方は政治力と声の大きさで決まるのでしょうが…。
ブランドと名の付くものには非常に弱く、空気が淀んでいてもその支配を受け入れ付和雷同しやすい性質の日本人は、自己主張の強い海外ブランドおばさんのデザインも国内の強権じじいのデザインも、環境との調和や利便性も、安全性さえも無視して有難がるのかもしれません。しかし、よりによって明治神宮外苑の隣に女性器とは…。
女性器で思い出されるのは、あのフェミ系作家の北原みのり氏も関わっているという、ろくでなし子氏が3Dプリンタによる自分の性器データを配布した事件です。脱構築主義やポストモダンという左翼も、フェミニズムという左翼も、この社会に蔓延・普及している権威や規範に挑戦したいのでしょうが、やたらと出してはいけないものを出したり、珍奇な嗜好を開陳したりするのがお好きなようです。しかし、そんな世界の一部で、権威を攻撃したいはずの人達がやがて権威化していくという気色の悪い現象が多く見られるようになり、人類史の日没は本格的に近いという思いがしてきます。
それにしても、安藤忠雄やザハ・ハディドといった人達の特に安全性無視の建築物に滞在中、大規模な災害に見舞われたら一体どうなるのでしょうか?地震や水害といった自然災害が特に多い日本において、また地震活動期に入ったとみられる現在において、ハディドによるスタジアムでも日本中に存在する安藤による駅舎や公共施設でも甚大な被害を出すに違いありません。そして、もし東京五輪開催中に、例え弱めのものであっても首都直下型地震が起これば…。おそらく、そのような場合にも彼らは責任を取ることはないでしょう。デザインにしか関わってねーから!GOサイン出したのは東京都や国の官僚だろ?などと言って…。
さて、古事記では割と淡々と描写されていた悲劇のヒーロー物語も木蘭テイストが加われば艶めくから不思議です。日本初の女装子がエロ・グロ・スプラッタって言い方も素晴らしいです。
編集後記の、2巻まで読んだら1巻に戻れって!?笑えました。先生が新しくインプットできる日がくるのを祈っています。
エロでグロで非常識な建築が跋扈するのがグロ―バル・ブランドなのか… na85