泉美さんの道場ブログで紹介されていた、夏休みの宿題代行業者ですが、僕も以前朝の情報番組で見た事があります。僕が親なら、恥ずかしくて頼めないですね。注文する親の理由を読んで「どれだけ子供に甘いんだ」とも思いました。
ただその一方で、そもそも夏休みの宿題自体必要なのかという疑問も出てきました。特に疑問なのが、絵日記と自由研究です。自由研究とは言いますが、一体何が「自由」なのか僕にはさっぱりわかりません。
あと絵日記ですが長い夏休みとはいえ、大半は平凡な1日の繰り返しです。そんな毎日日記を書くネタなんて、そうそうないでしょう。「遊園地に行った」「田舎の婆ちゃん家に行った」とか、生徒のプライベートを宿題名目で公開させてるだけじゃないでしょうか。こういう宿題が子供の成長や学力向上に寄与するとは思えません。「塾の宿題が忙しいから、学校の宿題はやっていられない」という親の言い分も、少しはわかる気がします。
学校側は何の為に長期休暇中にも関わらず、生徒に大量の宿題を出すのか考えた事はあるのでしょうか。宿題を通して生徒たちに何を教え、身につけさせたいかという理念・方針が微塵も感じられません。何の理念・方針のない宿題では自力でやろうが、他人に代行させようが、同じではないでしょうか。
学校は事務的に宿題を出す、塾はスポーツジムが会員に無駄なサプリメントを買わせる感覚で宿題を出す。子供は学校・塾の勉強・宿題でへとへとになる。特に運動系の部活に入っている子供は悲惨だと思います。
目先の仕事や利益にとらわれた学校や塾の「教育者たち」が、子供を疲弊させる。そんな教育の構造が、宿題代行業者を生んだのではないのでしょうか。アメリカがイスラム国を生んでしまったように。