50人ほどの小隊、あるいは10人ほどの分隊を率いるリーダーの視点から女性兵士の扱いについて考えてみたいと思います。
○女性兵士は戦闘に向かない…生物の闘争本能は男性ホルモンであるテストステロンに支配されると考えられます。ゆえに女性は、アスリートには成れても戦闘者には向かないと考えられます。動物のメスも捕食するために戦うだろう?という反論はあり得ますが、メスには獲物を捕らえる行動はできても、同種を殺すほど傷め付けることについては、縄張り争いを得意とするオスに一日の長があると考えられます。以上の理由から戦場では女性が足手まといになる可能性があり、これをまず押さえておく必要があります。また、上でも議論されているとおり生理の問題があり、これも不安定要素となります。
○戦闘組織に少数の女性がいる不都合1…10数人の分隊に1~3人の女性が混じっている場合、組織の結束に不協和音が生じる恐れがあります。例えば、ある女性兵士とある男性兵士の間に恋愛感情が生じる場合はあり得ますし、それが一方的な恋愛感情であっても男性兵士は体力的に劣るかもしれない女性兵士を守ろうとするでしょう。また他の男性兵士に嫉妬の感情を起こす可能性があります。これらのことは組織全体の作戦遂行に悪影響をもたらすはずです。
○戦闘組織に少数の女性がいる不都合2…同様の組織で、特に男性兵士の精神が荒んできた場合、女性兵士は性的被害に遭う可能性が高くなります。実際に米軍でもしょっちゅう起こっており、性的被害に遭わないためには上官の情婦になるしかないという現実があります。これも末端兵士の不満につながるため分隊の士気に影響します。任務に忠実な上官なら本来避けたい事態のはずです。
以上のような理由から、私は女性兵士は現実的でないと考えるわけです。任務を遂行することと、戦闘以外の事象において部下を守ることは、上官としては両方とも考えておくべきだと思われます。
それでは、日本国民の義務の男女平等の観点から、女性における兵役をどう考えれば良いでしょうか。私の考えでは、女性は必ずしも兵士でなくて良いのではないかということです。従軍看護師や兵站を担う軍官僚といった軍属として徴用された場合も、兵役と等価だとするわけです。兵站従事者や従軍看護師が兵士より安全かというと、総力戦の時代には輸送船が狙われる場合(国際法違反ですが)も多いため、必ずしもそう言えない状況があると考えます。
では、以上のような考えは男尊女卑や男女差別という因習的なものじゃないかと言われるかもしれませんが、果たしてどうでしょうか?上記の3つの理由やその対抗措置は、いずれも戦場における女性を守るためであったり、任務を全うするのに必要なものであると考えることができます。ゆえに、これは因習ではなく、「惻隠の情」という武士道につながる良き伝統ではないかと考えられるのですが、いかがでしょうか。
と、ここまでマッチョっぽく書いてきましたが、我が身を振り返れば、所詮軍属にしか成れそうもない身体不自由の身である現実を突きつけられ落ち込みます。
様々な疚しさを共有する者として na85