安保法案で集団的自衛権が認められ、仮にたとえば双務的にアメリカ本土で自衛隊を展開するために、アメリカ本土に自衛隊が置けるという状況も認められるのならば、それは日本国憲法の平和主義に反することになり、違和感みたいなものが普通の日本国民の間にも生まれるでしょう。安保法案に反対した人はその違和感を反対運動の動機にしていたのでは、と思います。
平和主義は現実的に国際社会で通用しにくい概念ですが、国際社会の理想として平和主義の概念が定義付けられてる部分はあると思います。
しかし、手を汚さなければ平和な国際社会さえ築けないという事実はあると思います。
安保法案を通した自民党や安倍が徹底した現実主義なのに対して、反対した左翼やシールズは理想主義を掲げていたと思うのです。ただ理想を現実に変える過程でさえ手を汚さなければならないという事実があるので、単なる理想論を掲げた学級民主主義が現実を知り尽くして知略に長けた大人に勝てなかったのかもしれませんね。