今回の「ゴー宣」を読んで、生活が便利になる事が、必ずしも人間の幸せに繋がるわけではないんだと思いました。マイナンバーは便利さと引き換えに、失う物の方がはるかに多いんじゃないでしょうか。
以前、宇野常寛氏がFMでマイナンバーについて「どんどんやればいい。例え個人情報が漏れても被害は軽微ですよ」と話していたので呆れました。個人情報が漏れる事で一番恐いのは、被害の軽重よりも、一度漏れた情報は二度と取り戻せない事です。それにDVやストーカー被害にあっている人の情報が漏れたら、確実に命に関わります。宇野氏はその事をわかって言っているのか、と疑問に思いました。
マイナンバーの用途が広がれば、個人情報がいろいろな所に残ってしまうだろうから、自力で情報を守るのはまず無理でしょう。マイナンバーは扶養家族も含め、職場に報告が義務付けられるので、大企業から零細企業までサイバー攻撃の標的になるリスクも増大すると思います。
マイナンバーは誰も幸せにならない、自分の個人情報が漏れても誰も守ってくれない、悪法と言って差し支えないでしょう。