パリでテロですね。しかもライブハウスが標的にされたので、普段ライブハウスを仕事場にしてる私にとっても無関係な話ではないのです。
急進的なイスラム過激派にとっては、ロックなどの西欧かぶれの音楽は邪悪で退廃した唾棄すべき悪魔の所業なのかもしれません。愛とか平和とかみんな歌ってるけどその概念や言葉さえ彼ら(イスラム過激派)にとっては腹立たしいことでもあるのかもしれません。
テロはもちろんよくないのですが、イスラム過激派が度重なるアメリカやロシア、ヨーロッパ諸国の野蛮な空爆で国を奪われ、国民を殺され、多数の難民を生んでるという現状は認識したうえでないと事象を見誤ると思います。対話だけで解決する問題でもないし、暴力で抑えつければさらなるテロを生むのも事実です。
混乱するイスラム圏に、人智に長け、徳を持ち、テロリストを力で抑えながら西欧諸国ときちんと外交交渉や対話ができる政治のカリスマが現れることを待つしかないのかもしれません。そんな人材をうまく育てられる懐の深い国がこの世界にどこにもないということが問題なのでしょうけど…
フランスのマスコミは一連のテロを「第三次世界大戦の始まり」と報じています。あながち間違いでもないと思います。
日本もアメリカに加担してるので、当然狙われます。来年の伊勢志摩サミットなんか危ないんじゃないかな。
パリではオランド大統領の動向をテロリストは掴んでいて、サッカーを観戦していた競技場も狙われました。
このまま2020年の東京オリンピックが無事やれるとは思えません。
対話や外交交渉が通じない相手を暴力も込みでねじ伏せるという対症療法だけではなく、その背景にあるものをきちんとわきまえて対処する覚悟が我々にも必要なのではないのでしょうか。少なくともキリスト教とイスラム教が相容れないことはわかっているので、そこを越える言葉や概念を探る作業をしなきゃいけないのかな、とも思います。