こいら の削除コメント

匿名で物を申すことの醜さは、よしりん先生が扶桑社時代のゴー宣の頃に「自分のところに来る読者のハガキできちんとした意見はちゃんと住所・氏名を書いて送ってくるけど、匿名でハガキを書いてくる人間は大抵変な意見というか、まともでない人の方が多い」と描かれていたことを思い出します。
ネットやSNSの発達で、誰もがインスタントに、しかも匿名で自分があたかも正義の側にいるがごとく、自分と意見が合わない人間を悪だと勝手に定義して公開処刑ができるシステムが出来上がってしまったのだと思います。そんな人間に限って、正義を背負うに価するだけの人格を備えていない場合が多いのです。
本来、正義を語るためには、自分の中のバランス感覚が社会の常識とずれていないかどうかを、常に意識してモニターする感性が必要だと思うし、正しいと思っている自分の中の間違いというか、弱い部分ときちんと向き合う過程が必要だと思います。そのためにはある程度きちんとした教養を身につけ、哲学的な思索と内省が不可欠で、いろんな本を読んで洞察を深くしないといけないと思います。
知性も教養もないのに、道徳を声高に語り、しかもそれをネット上でおおっぴらに語るとか、他人のプライバシーを晒して悦に入るとか、逆に不道徳極まりない振る舞いだと思えますが。

日時
2015-11
投稿者
こいら
記事
「ネットの中の道徳の大崩壊:実名曝しは是か非か?」小林よしのりライジング Vol.157
No.
18