「論敵をネタにして、笑いを取りに行くような姿勢」は有りと思います。これを否定したら、新聞の風刺漫画や川柳は成立しません。論的に反駁するのは、生真面目な論考でなくても良いのです。
ライジングで論じられていた「嘲りと批判を区別」出来なければ、笑いも議論も不可能になります。毒によって薬を作る作法を知らなければならないと思います。「嘲りと批判を区別」出来れば、個人的に面白くなくても、その意味が解れば、笑いの一部は機能しているのです。
従って、同様に「厳然たる事実を伝える報道写真と淫乱の区別」が出来れば、ナパーム弾の少女写真の削除など起こりようがないのです。
ナパーム弾の少女写真の何処に淫乱の有るか?被害者がメリケンの武器によるベトナム人だからでしょうか?メリケン人が戦争被害を受けた写真を削除したら、間違いなくメリケンから不買運動が起きます。
高森先生の
『自衛隊への理不尽な制約、元幹部の訴え』
これに関連いたしまして
御承知の人は多いと思うものの、戦争法訴訟についての社説抜粋を載せて置きます。安倍晋三は、いたらん改憲に気づいていないのは、頭蓋の中身が足りないと言うしか有りません。ゴー宣の改憲についての警告を知るべきです。
2018年2月3日 朝日新聞
(社説)「安保法」訴訟
あぜんとする国の主張
安保法の成立をうけて
現職の陸上自衛官が起こした裁判〜
自衛官は
集団的自衛権の行使は違憲との立場から
法が定める「存立危機事態」になっても
防衛出動の命令に従う義務がないことの
確認を求めていた。
一審の東京地裁は
「出動命令が出る具体的な可能性はない」
などと〜訴えを却下
東京高裁は〜
「命令に反すれば重い処分や
刑事罰を受ける可能性がある」
自衛官が裁判で争う利益を認め
審理を差し戻した。
あぜんとするのは、裁判で国が
存立危機事態の発生は
想定できないとの立場を
終始とり続けたこと
安倍首相が
北朝鮮情勢を「国難」と位置づけ
衆院選を戦った後〜でも
「国際情勢に鑑みても
具体的に想定しうる状況にない」
「(北朝鮮との衝突は)
抽象的な仮定に過ぎない」
説得力を欠く
ならばなぜ
長年の憲法解釈を変更して
集団的自衛権の行使を容認し
強引な国会運営で
安保法を成立させたのか。
「国民の平和と安全なくらしを
守り抜くため不可欠だ」と
法の成立を急いだのは安倍内閣
ところが裁判になると
自らに有利になるよう
「存立危機事態は想定できない」
と主張
ご都合主義が過ぎる。
存立危機自体の認定が
時の政府の
恣意(しい)的な判断に
委ねられている現状の危うさ
この本質的な問題を
改めて問い直す議論を
国会に望む。