特に第8章【長谷部恭男の愚民思想を撃つ】などはSAPIO方式を持ち込んで失敗した悪例の典型です
まずこの回が先生が懇意にしてる山尾さんへの批判を行った長谷部氏を徹底的に悪魔化してやろうという
私的な怒りで書き上げた作品ですし、
(氏が集団的自衛権は憲法違反と断じた時はブログ等で散々持ち上げてましたよね)
ゴー宣道場やよしのりライジングのディープな支持層以外のSPA!メイン読者層からしたら
唐突に長谷部恭男という世間的にはそれほど有名でも、今現在社会に多大な影響を与えているわけでもない
方の名前が出てきて、その方を徹底的に批判する私怨漫画を見せられても???だったでしょう。
愚民思想という言葉にしても近年、愚民、馬鹿な大衆、劣化した国民、頭数の連中、この国の畜群ども
といった言い方を好んで使い、自書が売れない理由さえも
「ボ~っと生きてる堕落した国民は上辺だけの快感を求め楽ちんな映画や本にしか金を落とさない」
とする小林先生の方が余程愚民思想なのでは?と多くの読者が思ったでしょう。
それに先生は長谷部氏の
「憲法なんて興味も関心もないのが(庶民の)正常な姿だと私は思います。」
「一般市民が憲法の事をしょっちゅう考えていなければならない社会は、
どちらかといえば不幸な社会だと思います。」
という発言を「愚民に法の意味を教える必要はない、ただ施政に従わせればよい」
と言っている愚民思想だと飛躍させてますが、長谷部氏の発言はザ・よしりん仮面が
「決して金曜日は社会問題を考えてイライラして投書する日ではない、庶民感覚からズレすぎてはいけない」
と言ってたのと同じで、むしろ地に足のついた庶民視点の発言なのでは
こうやって論敵を悪魔化して叩く為に話を飛躍させる思考を先生は確か
【佐高マインド】とおっっしゃってましたよね。この時の長谷部氏の似顔絵は
薄暗い空間で白目をむいた悪人が何か悪だくみを呟いているような、あからさまな悪人画で描かれています
他の似顔絵も全体的に時代劇の悪い公家の様に描かれています。こういう悪魔化の手法が子供じみてて皆が引くのです
もまあ現在の馬鹿大衆と連呼する先生は思想して成長してアップデートしたので
「ボ~っと生きてなければ常に日本の現状の腹立たしさによって公憤が生まれるはずだ
カイケツ小池さんやUSDマン句楽兼人の様に公憤の投書を連日送る週刊金曜日的人々は立派
社会問題を考えるなと言う愚民思想のよしりん仮面に騙されるな!」とか言いそうですが