隼人さん
映画の内容は「邦画としては上出来」です。
よく出来ましたという二重丸ではないですが、一重丸付ける程度です。
テンポが良く、中弛みもなく、飽きは来なかったです。
ただ、やっぱり邦画の駄目な例で、キャラが薄っぺらかったですね。
本当に特攻隊がどうして「まる」つけて志願したのかその動機や意気込みがあの映画では描かれてないので、どうも薄っぺらく感じてしまいます。
これでは戦争に駆り出されてゆく若者がただ不憫であるという印象しか与えられないですね。
昔NHKで「わたしが子どもだったころ」という番組で松本零士の幼少時代をドラマで再現してましたが、松本零士の父が戦前戦中戦地に部下を送り込んだという負い目を感じて、自分の家が貧しくとも部下の家族に慰問をし続けてゆくという、そんな感じに受け取られます。
以降、松本零士の作品はその父の姿を写すような描かれ方をしていったそうです。
永遠の0を若手論客の古谷経衡が絶賛してますが、彼は次に出て来る映画をどんどん褒めてゆくのだろうと思います。