Kazutakaさん。
「妻と子供の幸せを守るため」と言うのが、この特攻隊の意義を矮小化させているんじゃないかと思います。
彼等は「皇國」を守るために死んでいったのですから。
妻子を守るのなら態々志願しなくても傍に居てやるだけで良いという事になってしまいます。
岡田准一演じる宮部教官が結局現実の重責に堪え切れなくなって自殺するかのごとく死んでしまう印象しか感じ取られないです。
ただ、この映画に救いを求めるのなら、宮部が部下の乗る特攻機とすり替えて乗る理由が「部下がこの国になくてはならないものだから」と考えているところですね。
本当に「ちゃんと」観れば、ここに特攻隊の精神が描かれているのですが、話の流れだと埋もれ気味になるなと感じてしまいます。