「大東亜論」読みました。「日本が守るべきものは何か」という事を自覚し、命がけで政府と戦った頭山満・来島恒喜ら玄洋社の面々の活躍に胸が熱くなりました。
彼らは意見が衝突しても決して私心に拘泥せず、相手を認め合う態度を身につけていたんだなと感じました。国家の為にいかに公論を作り上げ、そのうえで自分達には何ができるかを考えていたようにも見えました。
特に印象に残ったのは、大隈重信が自分を暗殺しようとした来島を讃えた事です。大隈が売国的な条約改正案を出した時に怒りを感じましたが、このエピソードを読んで大隈を見直しました。思想や利害に関わらず、己の信念を貫けば、人間はきちんと評価されるんだという事も痛感しました。
あと登場人物は、豪快で器が大きい人ばかりだなと思いました。今の日本人に必要なのは「器の大きさ」なのかと、読んでいてどうしても考えてしまいます。
「大東亜論」は間違いなく大作になるでしょう。早く続きが読みたいです。最後に小林先生、スタッフの皆様、これからも元気で描き続けてください。