よしりん先生、スタッフの皆さま、いつも楽しいライジングの配信をありがとうございます。
今週のゴー宣、共同体や公の大切さを説きつつも、強い個も必要であるというバランスのとれた言説は、まさにゴー宣ならではだと思います。本当に学ばされました~。
私自身、一人暮らしをしていた結婚前は、一人でもへいちゃらだい、と強がることもできたのですが、結婚して娘も生まれてからは、家族なしに生きていけない…、とすっかり臆病になってしまいました。だからよしりん先生のお言葉、身に染みました。
最近私が出会ったすばらしい詩を、よしりん先生や読者の方々にちらっとでも読んでいただければと思いました。今週のゴー宣のテーマとマッチするような、すばらしい詩です。高村光太郎の「冬の詩」です。
冬だ、冬だ、何処もかも冬だ
高台も冬だ
馬車馬のやうに勉強する学生よ
がむしゃらに学問と角力(すもう)をとれ
負けるな、どんどんと卒業しろ
インキ壺をぶらさげ小倉(こくら)の袴をはいた若者よ
めそめそした青年の憂鬱病にとりつかれるな
マニュアリストとなるな
胸を張らし、大地をふみつけて歩け
大地の力を体感しろ
汝の全身を波だたせろ
つきぬけ、やり通せ
何を措(お)いても生(いのち)を得よ、たった一つの生(いのち)を得よ
他人よりも自分だ、社会よりも自己だ、外よりも内だ
それを攻めろ、そして信じ切れ
孤独に深入りせよ
自然を忘れるな、自然をたのめ
自然に根ざした孤独はとりもなほさず万人に通ずる道だ
孤独を恐れるな、万人に、わからせようとするな、第二義に生きるな
根のない感激に耽(ふけ)る事を止めよ