『大東亜論』のインタビュー動画を拝見しました。「ネトウヨや偽保守の論客があれだけ嫌韓や反中って言ってるのに誰も中韓と国交を断絶しようとも言わないし戦争をしようとも言わない。だから今大事なのは外交交渉なのにそれもできていない」というよしりん先生の指摘はごもっともだと思います。保守とはバランス感覚だ、と保守派の西部邁氏も『反米という作法』で言ってたのに(その西部氏も最近は肝心のバランス感覚を失ってるような気がします)。
よしりん先生は『大東亜論』の頭山満を通して、日本人が本来持っていたはずのバランス感覚を取り戻すのが目的なのではないのかな?とも思います。そして、今曲がり角に来ている「近代合理主義をベースにしたナショナリズム」を明治維新の際に日本に植え付けるのに抵抗していた人を描くことによって、果たしてこれから100年後に日本人の精神的な支柱になりうる倫理観を植え付ける試みを漫画でやるんじゃないかな、と期待してます。
とにかく、今の右傾化というか特定の国だけに対して拝外主義化した状況は、決して日本の国柄のために合ってないのです。頭山満が時代を超えてこの現代日本に降臨することで、傾いた日本という船のへさきを正しくすることができると思います。