「明日、ママがいない」の話なのですが議論の中で放送における倫理の問題が抜けていると思うので一つだけ言わせて下さい
この番組を見て視聴者として気分を害したというクレームと放送されることによって影響を受ける人からの抗議とは分けて考えるべきです
施設の子供が自分たちのことを描いている番組を見たいと思うのは自然なことです。テレビで放送されて世間に広く認知されるのものならば自分たちがどう描かれているかを知ることは必要なことでもあります。
放送が深夜というほど遅い時間でないことを考えると当事者に対して「子供は見るべきではない」で済ますわけにもいきません。
ああいう風に自分たちのことを描かれたら誰でも傷つくと思います
たとえ本人が見なくても多くの視聴者が施設にそういうイメージを持てば関係者は不利益を被ることになります
この点は「嫌なら見るな」で片付けることはできません。
施設にあのような実態があるのならば告発するのはテレビの社会的使命ですが、あれがフィクションだとするとドラマであっても視聴者に誤解を与えて関係者を傷つけるような嘘はテレビ放送には適さないと思います
ああいうドラマを真に受けるようなバカがいることの方が問題かもしれませんが一定数のバカが出ることはテレビ制作においては考慮しなければなりません。
バラエティー番組の些細な嘘がヤラセとみなされて番組自体が打ち切りになることもよくあります。
テレビは影響力が大きい分、不自由なものでもあります。