隼人さんへ。
東京などの都市部と地方では、結婚後の奥さんの立場も違うらしいですね。
田舎暮らしですが、私の同級生で家庭を持ってるところはほとんど共働きです。長崎もそうかもしれませんが、そのくらい地方の現役世代の勤労収入が少ないです。共働きじゃないと子供を持つこともできないし、子供に教育を施すことができない状況です。
今では大学全入時代なので、地元の国公立大学に入れるためにも、地方でも塾に通わせるとか家庭教師を雇うとかどこの家庭も普通にやってることらしいです。そうしないと良い条件で就職ができる上位の大学には子供を進学させれないらしいのです。
うちの地元では、高卒の就職率が前年より上がった、と地元紙は報じていますが、そのほとんどが建設現場などの肉体労働とか、サービス業などの接客、看護や介護や福祉などの離職率が高いブラック業種ばかりです。親御さんはもちろん、子供をそんなところに就職させたくなくて、高い教育費を払うために共働きをせざるを得ない状況です。
東京の方が、専業主婦率が地方より高いそうです。やはり資産を持っていて、奥さんを自由に食べさせる財力がある男が多いからかもしれません。地方に仕事がないくせに、就職に有利なのは本社がある東京の有名大学に限られる、という歪な経済状況が、日本の家庭事情もおかしくしています。そしてこのままでは家庭崩壊や学級崩壊が地方でも進み、子供が犠牲になり、地方からでも日本を支えてきたエートス(倫理観)の崩壊が起こりうる、と思います。
女性に優しい労働環境を作ることは大事ですが、それ以前の問題のような気がします。安直な拝金主義や経済至上主義でお金を弱者に分配することを忘れてしまった財界人や資本家を誰か諌める必要がありますね。
せめて生産拠点を海外に移すのをやめて、地価や人件費が首都圏よりも高い地方や郊外に移し、労働者を多めに雇って身分を保障し、人々に安心と安寧を与える企業家はいないのでしょうか?これからは「向上と発展」ではなく「共存と恊働」の時代にシフトすることが大事だと思います。
長文失礼しました。