こいらさん、さらにコメントします!
「産業の空洞化」についてコメントされてましたが、以前NHKのハートネットTVで面白い特集がありました。それによると「アメリカの多国籍企業がアメリカ国内に戻ってきている」ということがわかりました。
しかし、良い意味で戻っているのではありません。
内容はまずこれまで会社のコールセンターをインドに置いていた企業がアメリカ国内に移していましたが、米国民の賃金がこれまでより安くなっても雇えるようになったからという事例です。他にも「クライスラー」が国内の工場の再稼働を取り上げていましたが、以前働いてた時よりも収入が3分の1となったそうです。またある州が企業誘致のために破格の優遇措置を取ったため、カナダにあった生産拠点をいきなり閉鎖したためカナダ人の雇用が失われ、そして各州が倣って企業への誘致合戦を行っているというものでした。クライスラーの工場の男性が「俺たちは社会の中間層の底辺だ」という言葉胸に残りました。
悲しいことですが、利益最優先の企業にとって、国内がコスト削減に貢献する環境(低賃金で雇えるようにする等)にならなければ企業はもはや帰って来ないのかもしれません。やはり日本はそんな多国籍企業とは決別して国内で新規産業である自然エネルギー開発や原発廃炉の技術確立など世界各国が試していない未知の領域に踏み出さなければいけないと思います。