私は『戦争論』シリーズが出た当時は健康状態がイマイチで、出版からだいぶ経ってから取り寄せて読みました。
世間では「戦争論がネトウヨを生んだ」などと言われておりましたが…。
実際に読んでみて、
「え?これ読んでネトウヨになったの?どうやって?それに、これがネトウヨの元になったって言ってるヤツ、ちゃんと読んだの?」
という感想を持ちました。今でも、読みもしないで批判する輩が多すぎる印象です。
明治生まれの母方の祖父は、シベリアに抑留されて命からがら復員したそうですが、孫(私)には戦争の事は特に何も語りませんでした。あえて語らなかったのか、語りたくなかったのかは謎のままですが。
祖父は1998~1999年に高齢者の間で風邪が流行った時に、風邪をこじらせて80代半ばで亡くなりました。新し物好きで流行に敏感だったとはいえ、そんな流行に乗らなくても…。しかし、大往生だったそうです。
「風邪をこじらせて亡くなる」って、今時はかなり大袈裟なものになってしまいましたね。
『薄っぺらい死生観』が極限まで薄くなってしまった感があります。