朝日新聞(9/5)で読んだブチャでの民間人虐殺のルポが、生存者からの証言を元にした記事なので実に生々しい。記事の締めくくりとして、ブチャを占拠し、さらにキーウへ向け進軍していたロシア軍がイルピン北部でウクライナ軍の激しい抵抗に遭い、何度もブチャに戻され、その苛立ちが無抵抗の市民に向いたのじゃないか?と書かれていた(w徹がほら見ろ!抵抗するから悪いんだ!と喜びそうだ)。そうかもしれないが、犠牲者の93%が頭部や胸部を撃たれていた事実を考るとこれは完全な意図的な殺人だし、Tシャツを上にめくって頭を隠されたり、目隠しや後ろ手に縛られて殺された遺体を見れば、ニタニタしながら、至近距離、又は少し離れた所から人間狩りを楽しむようにスナイプするロシア兵の姿しか思い浮かばない。ロシア兵に銃を突きつけられながら遺体収容をしていた男性が、「遺体と目を合わすな、強い記憶が刻まれる」と助言されるも、無理だった、3ヶ月間手の震えが止まらなかった。今後も様々な形でフラッシュバックすると言われ、昔の自分にはもう戻れないと覚悟したという証言はとてもリアルだ。
今朝は統一協会関連組織と自民との重なる主張に関しての記事が良かった。これだけ重なってたら、そりゃあ、もう「一心同体」だよ。しかし一瞬、「緊急事態条項」でも一致しているのを見て、くらたまはこれが念頭にあり、立憲主義は理想だの、お花畑だと言ってたのかな?と頭をよぎったが、たぶん違うと思う(笑)。
こうして、良い記事もあるのだか、「天声人語」ではキャリー・マリスの自伝を紹介しながら、感染症の臨床診断には使うな、という遺言には一切触れず、「今や世界の77億人の大半がPCRという言葉を知るようになって、生きていたらさぞ得意げに胸を張ったに違いない」だって!トホホだな。意見の多様性じゃなくて、意見の質の格差が顕著になってきてるのだな、民主主義危ないぞ、と思わされる朝日新聞でした。