なぜ統一協会の教義に嵌るのか……小林先生の『それは自虐史観である』との分析、言われてみれば確かにそうかも知れないな、と思いました。
個人的には、それに『反共』が加わって更に増幅された面もあるのではないか、と思っております。
統一協会が言うところの「サタン」は「共産主義・共産党」も含まれますし、何より韓国は「反共教育」が盛んな国で、『反共』をベースにしたカルトが発生する土壌があったのかも知れません。
日本も、共産主義や共産党を忌避する傾向が強いですし、革新勢力の勢いを止めたかった保守(自称も含む)との親和性も高かったのでしょう。
しかし、右を見ても左を見ても、「植民地支配は悪だ、戦争は悪だ、だから日本は悪いんだ」との自虐史観を強く否定出来ないのは、「思い当たるフシ」でもあるのでしょうか。いや、その辺りを少なからぬ日本人が正確に把握出来ていないのではないかと思います。
教育の場で近現代史が軽視され続けた結果、「歴史的事実」がどんどん埋もれて行き、今の日本という国の成り立ちを知らないまま、「戦争を知らない子供たち」と「歴史を知らない大人たち」と「どっちも知らないアホ」が増えたのでしょうか。
ところで、日本共産党の歴史観は少し独特で、「日本人は過去に悪いことをやった」と言われても「俺たち(の先輩)は、それに反対していた」と変に胸を張れるところがあり、対外的に変に卑屈になる事はあまり無いです。
統一協会の「ヤバさ」は日本共産党の関係者の間では「常識」で、元党員の私も、ようやくそのヤバさが一般の方にも認識されるようになったのかと、感慨深い、いや、感慨に耽っている場合では無いですね。
統一協会の問題を長年に渡って追っている、ジャーナリストの有田芳生氏が元共産党員である事も偶然ではないでしょうし、読売系のテレビ局が熱心に統一協会の問題を追及しているのも、ナベツネ氏が元共産党員である事と、うーん、多少は関係あるのかな?
『もしかして、日本共産党って、かなりマトモなのでは?』と思ったそこのア・ナ・タ、早まるな。『毒を以て毒を制す』だよ。
夜中に長々と失礼致しました。