情報提供ありがとうございます。
危険因子としては、高血圧、家族歴、喫煙の3つですね。
喫煙歴は28年。タンク野郎さんは43歳…あれっ?計算合わない!(笑)
私は尾崎豊ファンなので気がつかなかったことにします。「15の夜」は名曲ですね(笑)
さて、多くの患者さんに「血圧とコレステロールの薬は飲まない方がいいよ」と言っている私ですが、「心筋梗塞後」となると悩ましいですね。
一般的に降圧薬には、「心臓病を減らしてくれるけど、総死亡率を減らさない(増やすこともあり)」という働きがあります。(多くの医師はご存じありませんが)
なので、心臓病のリスクが低い方にとっては降圧薬が害になる確率が高く、リスクが高い方には益となるかもしれない、と言えるかもしれません。
心筋梗塞後であれば、「年齢+90」前後くらいまで血圧を下げるのはメリットあるかもしれません。あくまで確率論ですが。
その際に私がこだわるのは降圧薬の種類です。
https://med.m-review.co.jp/article_detail?article_id=J0034_1001_0019-0023
上記資料が示す通り、ACE阻害薬(レニベースなど)という種類の降圧薬には心筋梗塞を減らす作用が、ARB(ディオバンなど)という降圧薬には心筋梗塞を増やす作用が認められています。
ちなみにARBは、ACE阻害薬よりも後に発売された薬。当時この薬をごり押しするためエビデンスを捏造(ディオバン事件)したり、高血圧ガイドラインを捻じ曲げたり、まあ製薬会社と御用医師の醜い動きがありました(^^;)
ということで、心筋梗塞後に降圧薬を飲まれるならこのACE阻害薬が第一選択になるかと思います。(もちろん空咳の副作用があればその限りではありません)
このことは多くの医師に知られていないため、心筋梗塞後に平気でARBが処方されることが多いです。あくまで確率論ですが、心筋梗塞後に心筋梗塞を増やす薬は飲みたくないですよね。
またまた長文になって申し訳ありません(^^;)
コレステロールについては、また書かせていただきたいと思います。