もっとも、海外では首脳すらマスクをしない一方、その辺で逮捕されているような「真人間」がマスクをしているのがテレビに映りますから、こんなものは幻想に過ぎません。そして、それは世間の人々も実は良く分かっている。分かっていながら止められないのを「依存」と言いまして、「真人間のコスプレ」が止められなくなってしまったのが今の日本人なのでしょう。万年花粉症の私としては、マスクがこのような「偽善者の仮装」になってしまったことは甚だ遺憾であります。
子供たちはとにかく可哀そうです。いまさら卒業式はマスクを外しましょうって、そりゃ困惑しますよ。あれ、いままで学校で教わったことはいったいなんだったんだ?ってならない子供の方が危ない。なんだ、世の中なんて全部茶番なんだ、と教えたいのなら別ですがね。子供って、大人のそういう欺瞞は大層鼻につくんですよ。これから出ていく社会を信頼できなくなった子供たちは将来どういう大人になるんでしょうね。
いざという時こそ自分の頭で考えず世間の多数に従う。そんな人間が圧倒的多数であるという現状が将来の我が国にとってプラスに働くかマイナスに働くか。それはそう遠くない未来に結果が出ることかもしれません。