ドローンでいたずらしまくって逮捕された少年(15)をニュースで見て、今号のゴー宣がすごくタイムリーに感じました。
「
評価されて嬉しくなって舞い上がり、どんどん投稿するというバカ増幅や、他人が評価されているのを見て自分たちもやりたくなるというバカ連鎖も起こっているらしい。
」
逮捕された少年の場合、未熟なことを除けば、単なる承認欲求ではなく「評価したいされたい病」の完全な「インスタント・カルト」信者(患者)だと思いますが、そもそも、ネットで得体の知れぬ他人から評価されたり、他人を評価することが、なぜそんなに嬉しいのか? 少し挙げてみると、
【評価される喜び】
・単純に、どこの誰からでも褒められると嬉しい
・普段評価されることが無いから嬉しい
・集団から認められ人気を獲得できた!という喜び
【評価する喜び】
・普段何かを評価できる立場や能力がないので、評価できると嬉しい
・簡単に自分が偉くなった気になれる
・自分の感覚や思想にフィットする人がいて嬉しい
【両者共通】
・自分の存在価値を確認する喜び
・普段他人と交流する機会が無いので、とにかく交流したい
・全能感,権力者感,勝者感などに浸れる喜び
...くらいでしょうか。個人的には、身近な隣人や顧客や尊敬する人から評価される(素朴で健全な承認欲求)ならまだしも、得体の知れん他人から評価されても嬉しくないし、バカからの評価は却って迷惑だし、むしろバカからは忌み嫌われる方が嬉しかったりします。でも、AKB総選挙を見ていると、そう表明することも許されず、メジャーであり続けることを宿命づけられる人気商売は、ほんっと大変ですね。
「いいね!」機能など、ネットの安易な連鎖性が、素朴な承認欲求をマイナス方向に増幅させ、世の中のバカ化を加速させるのかも知れませんね。