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しかしながら今週のゴー宣、前半は思わず目と耳を塞ぎたくなってしまいました。でも、見たいものしか見ない、見たいようにだけ見ていると、それこそ知らぬ間に破滅へまっしぐらです。
この国を破滅に導くのが、ありえもしない「経済成長」を追い求め続けることなら、その対義語は、国家の「成熟」ではないでしょうか。「経済成長なんか目指さなければいい」「坂の下の土地を耕せ」の先にこそ、いや、もはやその先にだけ、その成熟があるような気がします。その証拠と言えるのかどうかわからないので、関係ないかもしれませんが、高度経済成長を知っている年配者に、年だけは重ねているけど、およそ成熟しているとは言い難い人があまりにも多いような気がします。
今週のゴー宣を読んでいて、奇しくも先週号の編集後記に出てきた、ウディ・アレンの「ブルー・ジャスミン」を思い出しました。ジャスミンはまさしく歩く日米中と言っていいような、経済成長という幻影だけを追い求めた女性でした。そこかしこに破綻の兆しが見えているのに見ようとしない。その結果であり、なれの果てが無一文、ホームレスでした。そんな状態になっても、セレブという名の経済成長(幻想)を追い続けてしまい、彼女の破滅には終わりがない。あのウディ・アレンですから、そんなコワい女性像を、軽妙洒脱なセリフや演出で描いているので、苦笑しつつ観ながらも、我が身、我が国が重なって見えてしまい、背筋が凍るほどでした。
いずれにしても、「脱原発論」で書いていただいた代替案もそうでしたが、今回のゴー宣の後半でも、よしりん先生が書いてくださっているように、破滅を回避し、成熟にさえ繋げられる方法があるんですよね。一見ドラスティックに見えるけど、ほんの少し考え方、発想を変えればいいだけなのではないでしょうか。でもそのほんの少しができない人があまりにも多いから問題なのですが…