こいら の削除コメント

よしりん先生並びによしりん企画の皆様、そしてライジングをご覧の皆様、お久しぶりです。
熊本のこいらと申します。
音楽関係の現場が忙しく、なかなかゴー宣ライジング等にかまう時間的&精神的余裕がないまましばらく現場にかまけていましたが、やっと時間が取れてここに書き込んでいます。
ところで、死んだ明治生まれの海軍経験者の祖父(ノモンハン参戦経験者)が、私が幼い頃に口酸っぱく「戦後の日本は急ぎ過ぎた」と言ってました。
戦前から大東亜戦争、そして敗戦と戦後の高度経済成長を目の当たりにしてきた祖父の言葉は、今でも私の心に残っています。
私が住んでいるのは田舎町ですが、いわゆる空き家問題があって、高度経済成長期からバブル期にかけて建てられた一戸建てが空き家になって残っています。
私が幼少の頃、NHKで「大草原の小さな家」というアメリカのドラマを放送していて、あの中の主人公がアメリカの田舎を放浪しながら大草原の中に一戸建てを建てて家族で暮らす幸せのために生きる、というような物語でした。
戦後、日本はアメリカのアングロサクソンの真似をして一戸建てに車に電化製品を整えて家族仲良く暮らす、みたいなモデルをみんななぞっていて、政府も財界も広告代理店もそのモデルに沿った政策を立てたり、テレビでCMを作ったり、色んな商品を作って庶民に消費させていたのです。結局それが日本人にとって豊かさのイメージだったのです。
しかし、そうやって建てた一戸建てのマイホームで子供は引きこもってニートになるし、母親は家の呪縛に負けて不倫や韓流アイドルに現を抜かすようになるし、父親は強さを失い鬱病になりながら給料運搬人になって住宅ローンのせいで自殺したりしてるし、アメリカが持ち込んだ豊かとされるモデルがかえって日本を苦しめてしまってるような気もします。しかもそうやってわざわざローンを組んで建てた一戸建ての家も少子高齢化で相続する人がいなくて空き家になってしまうし…
アメリカが持ち込んだ豊かさのモデル以外にも、豊かになる方法はあると思います。
私も親が死んだら実家の一戸建てを相続することになりますが、そこできょうだいが揉めないか、とか、私が死んだら親が残してくれたこの家はどうなるのかな、という心配が少しあるのです。結婚もしてないし子供もいないのですが…
最後は個人的な話になったのですが、一戸建てとかマイカーとか結婚とか求めない今のさとり世代の若者の方が、色んなことに執着がなくってかえって幸せかもしれませんね。

日時
2015-05
投稿者
こいら
記事
「経済成長神話から脱却できない日本人」小林よしのりライジング Vol.134
No.
30