こいら の削除コメント

選挙年齢を18歳に引き下げる法案を成立させるために、自民党はAKB48を参考人として国会招致しようとして、結局断念した話の裏事情をリテラというサイト(http://lite-ra.com/2015/05/post-1140.html)が報じています。
何でもAKBの中の一番の憲法通で頭がいい内山奈月ちゃんの憲法観と自民党のそれが合わなかったというのが理由だそうです。奈月ちゃんは改憲・護憲のどちらの立場も取らずに「日本国憲法が私たち日本国民と日本の国家を守ってくれるということは素敵なことだ」と述べていて、立憲主義という立場が近代国家では当たり前のことだと認識しているそうです。
私は大学の法学部で憲法学について学んでいますが、その時に担当教授が口を酸っぱくして言っていたのが「憲法というものは国民を縛るだけでなく、国家そのものを縛るのであって、その前提の下で国民主権という制度が保証されているのだ」ということでした。国民主権という主権のあり方には議論があると思うのですが、フランス革命からドイツのワイマール憲法、さらにはアメリカの独立宣言などにまで立憲主義のルーツはあるのです。そして、国会という公の場で議論する際に、内山奈月ちゃんという今時の頭がいい若者の柔軟な発想に基づく意見を聞く事は、憲法とは何か、とか国家とは何かを若い人に考えさせるいい契機になったはずです。
自民党の中でも、安易にアメリカ追従の今の憲法改正の方針を貫くのではなく、柔軟に幅広く色んな人の意見を聴いて憲法について真面目に考えようとしてる議員の方もいらっしゃるのかもしれません。それだけに、またいつか機会があったら内山奈月ちゃんをはじめとする若い人たちの意見を聞く機会を設けて欲しいな、とも思います。

日時
2015-05
投稿者
こいら
記事
「経済成長神話から脱却できない日本人」小林よしのりライジング Vol.134
No.
60