武藤 の削除コメント

自主防衛体制の構築が日本民主党の綱領に入っていたことを、今の自民党議員は知らないのか?と言いたくなります。ちなみにそれを考えたのは当時の幹事長岸信介です。安倍は本当にお祖父さんが目指した国家とは間逆な政策をするなあと呆れるばかりです。
当時の日本はまだ自主防衛議論がマトモにできた時代だと思います。田中正明さんはまだ護憲派でしたが、これはアメリカの戦争に巻き込まれるから反対だったわけですし、安保条約は日本を植民地化させるものであると『平和の宣言』に書いてあります。
日本民主党の副総理の重光葵は基地を撤去し、NATOのような対等な軍事同盟をダレス国務長官に提案していますし、岸信介が生命をかけてやろうとしたのは対等な日米安保条約です。
岸信介は日米安保条約をもって独立の完成でなく、
行政協定のさらなる平等化も目指しましたが、志なかばで退陣しました。代わりに出来た日米地位協定も平等協定とはとても呼べませんでした。
鳩山、石橋湛山内閣は日ソ、日中関係の改善をしようとしましたが、これはアメリカべったり外交の脱却を目指したもので、当時のアメリカ政府は脅威に感じていました。石橋湛山が病気で退陣したのをアメリカは喜んだくらいです。
日本が戦後初期に目指した外交は冷戦構図の中でも日本の独自性をいかに発揮するかでした。
今のアメリカべったりで侵略戦争でもついていくなんて当時の日本人が見たら怒りを覚えてしまうでしょうね。

日時
2015-05
投稿者
武藤
記事
「経済成長神話から脱却できない日本人」小林よしのりライジング Vol.134
No.
117