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ちなみに砂川判決からだいぶ過ぎてから、岸信介元首相は「伊達判決で安保条約が違憲になったのは、半分は現行憲法が悪いと思いました。違憲論を聞いてみると相当に傾聴すべき点がある」と言っています。総理が辞めた後だからなんとでも言えますが、日米安保条約を改定をしようと思ったところでの伊達判決でしたから、アメリカの圧力に屈してしまったと岸信介もあの世で弁解するかもしれません。
保守の大御所である吉田茂は「基地を持って恥とする日本人がいるが、ヨーロッパだって米軍基地はある。それを恥と思うヨーロッパの人はいない」と言っています。
つまり、当時の親米政治家から見たら、アメリカの圧力はウエルカムであり、渡り船だったと推測されます。
この時に駐留米軍こそが、日本人の自主防衛の意思を砕く麻薬であると気付いていれば…と残念でありません。
さらに問題なのは、それを岸信介の孫である安倍晋三が爺さんの失敗を全く気づかないどころか、圧力に屈した屈辱の砂川判決を誇りに思っているところに絶望感を感じてしまいます。