武藤 の削除コメント

あと、戦前と戦後の連続性について思考したんですが…昭和天皇は退位しなかったし、皇室は残ったし、元号は連続して繋がっている。
しかし、精神面、制度面においての断絶は確かに感じます。王政復古により天皇中心の近代国家を目指し、帝国憲法、皇室典範の二枚看板の典憲体制を作りました。日清日露に勝利し、第一次大戦後には常任理事国になる。満州事変以後は大東亜共栄圏を成立させ、アジア解放を目指した。
しかし、敗戦により国民の血税、兵士の尊い命で得た領土は喪失し、アジアの盟主の立場を失うことになる。国民はそれまでの日本の誇りを一気に失うことになりました。
制度面ではGHQ主導で人民主権の憲法、それに反する法律は廃止。皇室典範は一法律になり、民法も大幅に改正。軍事面では9条により誇りある帝国陸海軍は解体し、天皇が統帥する軍隊がなくなった。
戦後の自衛隊も海自はともかく、陸自は戦前に陸軍と同一視されるのを嫌がっています。
あと、新憲法の国民主権は戦前からの連続性をなくすという点では大いに効果があったと思います。
当時、内務省にいた後藤田正晴氏はこれらの改革を「革命的だった」と回想しています。
こーゆう点から戦前とは精神面、制度面では違う国になった?とも解釈できると思います。

日時
2015-05
投稿者
武藤
記事
「自主独立のために必要な“信頼醸成”とは?」小林よしのりライジング Vol.138
No.
33