先生のブログを読んで…
今の国民はルソーが言った「一般意思として基本的なものは共同防衛、自分たちの生命、財産を防衛することである。彼らが国家に捧げた生命そのものも国家によって絶えず保護される。そして、彼らが国家を守るために生命をかける場合、彼らは国家からもらったものを国家に返すにすぎないではないか」を全く理解できないでしょうね。
「お前が死ぬことが国家の役にたつのだという時
市民は死ななければならない。彼の生命は単に自然の恵みだけでもはやなく、国家から条件つきで贈られたものであるからである」という過激なことをルソーは言っています。これが、フランス革命の精神的支柱になったことをどの学者も指摘しませんね。
明治の中江兆民などがルソーの思想に感銘を受けたのは国家の為に死ぬのは個人の自由の放棄ではないと書かれていたからでしょう。
それに比べ、我が国の国民はホッブズ流の国民。
自ら主権を放棄し、武装解除をし、生命財産の保持のみを驀進する。国防は国家、今でいえばアメリカ軍に任せておけば良いという他人任せの市民像が美徳にされています。ホッブズ流市民で戦後を歩んできたんだなあと思います。