次回道場の課題図書である松竹伸幸氏の『慰安婦問題をこれで終わらせる』を読みました。
正直途中までは、やはり左翼だから考え方が違うところが結構ある、大丈夫かな?と感じていましたが、本書に書かれていた慰安婦問題の解決方法はなかなかに感心しました。
(今や否定するのは難しい状況になってしまった)河野談話を堅持して、相手が納得できるように態度を示すというのは、現実的でもあるし、誠意もあるのかなと感じました。(政府はどうせ河野談話を否定する気はない、と言う前提で考えればですが。)
過去の段階で、実際にやってきた中途半端なことではなくこのようなことをやっていれば解決してたかはともかく、もう少し良い状況になっていたように感じます。
ただ松竹氏は元慰安婦の心の癒しを持って問題解決としているようですが、今の韓国や日本には政治的な問題があり過ぎてそれで解決と双方納得できるかは疑問です。
でも良い方向へ向かわせるための一つの方法ではあるは思いました。
河野談話の内容を全肯定するのは納得できませんので、あくまでも「今となっては」ですかね。
歴史認識的には決定的に異なる部分も多いですが、憲法、自衛隊についての考え方など、納得できるところも多かったので、道場での議論は面白そうでなおかつ考えさせられそうで、とても楽しみです。
なによりこの方のいいところは相手の意見を聞いて議論するというところを基本に置いているところですね。
慰安婦問題や安保、憲法問題も結構詳しく分析されていて、なかなか良い本だと思いました。