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 外国特派員協会での会見の動画を拝見しました。ブロゴスの文字起こしも読ませていただきました。

 本当にカッコいいの一言です。「米軍基地には出て行ってもらって、自衛隊を軍隊にして、自国は自国の軍隊で守る。こう言うと、大概、経済的に不可能だ、とかって言い始める」と、本当は従米でしかない好戦右派を徹底批判し、同時に「今の憲法9条っていうのは、日米安全保障条約と貼りあわせの一枚のコイン」だから「9条を守るんだったら、結局日米同盟を認めなければいけない」と、返す刀で潜在的に従米である反戦左派も批判されました。そして「今の日本人は独立心を失っています」「わしが多くの日本人を覚醒させて、本当の独立国というものを築く、そう考えています」と宣言されました。
 また、「日本とアメリカの出会いは砲艦外交」で、最終的に米国と戦わねばならなかったことは「日本の開国以来の運命」だったと、150年戦争史観の立場から大東亜戦争を肯定されました。しかし、支那大陸に入り込んでいったことは侵略だったと明言され、韓国の植民地化についても、植民地を持つことが一流国の条件であったという当時の時代背景にも拘らず、道義的に問題があったとされました。ここには中国や韓国のメディアに向けたメッセージが含まれているのは勿論ですが、これは西郷イズムや玄洋社の大亜細亜主義という日本に歴史的に存在してきた対外的な理想主義であると思います。このようなことを外国マスコミの前で伝えられたことは本当に凄いと思います。
 さらに、各国の報道陣が集まっていることを踏まえて「国際連合を戦勝国体制にしておくってのを、そろそろやめませんかね」と、戦勝国が常任理事国を独占している現在の国連の体制を改革する必要性も訴えられました。これには、第一次大戦後のパリ講和会議の国際連盟委員会において、大日本帝国が人種差別の撤廃を明記するべきだと主張した史実に通じるものを感じさせました。
 このように、全編にわたってよしりん先生の会見の言葉は、現在の現実主義にまみれた日本の為政者の言葉との対比から一層輝いて見えました。

 そして、心に響きました! na85

日時
2015-07
投稿者
na85
記事
「天皇機関説事件の再来」小林よしのりライジング Vol.142
No.
115