豊下の「全責任発言はなかった」説は「下司の勘繰り」ですね。
マッカーサーの回想録は確かに信用ならぬものかも知れません。しかし、彼にとって天皇は「極東の小国の元首」にすぎないんですよね。そんな人間をどうして話をでっち上げてまで誉めなきゃいけないのでしょう?
それに、「政治的に徹底したリアリスト」だからこそ、自分の命すら天秤にかけられるのだということをどうして分からないかな?
昭和天皇にとって、日本を守るために命をかけるのはごく当然で、それが「お涙頂戴」と言われるのは思いがけないことだったでしょう。豊下は本物のリアリストを知らないと言わざるをえないです。