配信ありがとうございます。
以前のコメント欄で、「SEALDsは日常に根差す活動を標榜していてイデオロギー色も無いので期待している」といった旨のことを述べました。その後のよしりん先生との対談やしばき隊の人々の絡み方を見て、結局は運動に絡め取られていくものかと落胆し、脱正義論を読み直さなければと反省した次第です。
とはいえ興味深い現象であることには変わりないので先日発足したSEALDs琉球の街頭スピーチを聴きに行ってきたのですが、そこで見た若者たちはなかなか聡明で、安倍政権の施策は立憲主義に反するというシングルイシューで結集したのだといったことを述べていました。彼らの中でも様々な意見があるのでしょうし、社会的に注目を集めたために既存の古臭いイデオロギー団体がすり寄って来るのですね。その帰結はやはり脱正義論で示された通りということになりそうです。
よしりん先生が違和感を表明された英語のプラカードについて質問する機会があったのですが、それは海外メディア用のもので、日本は安倍政権を支持する全体主義国家ではないということを世界に示すためだとの事でした。香港や台湾の学生デモの主導者たちとも活発に交流しているそうで、SNS発の運動という幻想は彼らのアイデンティティの一部となっているもののようです。ネットスラングの方は沖縄では見かけませんでした(あったとしてもバカバカしくて訊く気にはなりませんが)。
デモの有効性については、法案阻止は恐らく出来ないだろうがその後の展開には影響を与えられるのではないかと思っているとの事です。これは私が話を聞いた数人の学生が述べたことで、SEALDs全体の意思とは異なるかもしれません。
私自身も若者のやることだからと彼らの行動を同情的に見てしまっているのですが、それを物の見事に喝破されて耳の痛い今回のゴー宣でした。