SAPIO・10月号「大東亜論」、「民権ばあさん」こと楠瀬喜多に衝撃を受けました。
楠瀬を見て真っ先に、坂本龍馬の姉・乙女にそっくりだと思いました。土佐で同時代に二人の「はちきん」が生まれていたとは、実に面白いです。
男尊女卑が激しかった時代に学問や武術に励み、政治にも興味を持つとは凄く勇気のいる事だったと思います。それが出来たのも彼女は、いつか男女平等の世の中が来る事を信じていたからではないでしょうか。
楠瀬を女だからと排除せず、同志として受け入れた板垣退助も、器の大きい男ですね。僕も一人の男として見習いたいです。板垣の「列強と戦うために自由民権が必要」という言葉は、民主主義の本質を考えるうえで貴重だと思いました。
板垣退助・中江兆民・植木枝盛といった土佐の「いごっそう」達が、自由民権運動でどんな役割を演じるのか。彼等の生き様が「大東亜論」でどのように描かれるのか。非常に楽しみです。