今週も配信ありがとうございます。
内田樹はSEALDsを見て「地場の平和主義、自前の立憲デモクラシー」と評価しましたか。わたしはこの一文を見て大笑いして、「あー恥ずかしい」と赤面せずにはいられませんでした。
「とりま廃案 それなそれなそれな(ギャル語:とりあえず、まあ、廃案でいこう、その通り、その通り、その通り)」のどこが平和主義と立憲デモクラシーのかたちだと言うのか。「堂々たる勝利と成功のしるし」とまで言われた日にゃもう、思わず顔を覆って「やめてー!」と呟きたくなりました。
いわゆる「知識人」と言われている人の知性の劣化をこの様な場面でも垣間見た感がいたします。
ギャル語が立憲主義やデモクラシーの成功例だなんてベタ褒めするとは、最早「知識」ではなくて「痴識」でしょう。
内田氏をはじめSEALDsを手放しで歓迎する識者には早々に「知識人」の看板を下ろしていただいて、「痴識人」の看板に掛け替えていただくのが賢明かとわたしは思います。
さて、SEALDsはしばき隊やサヨクらの影響をうけてどんどん「陣営化」していますね。
しかしサヨクはそもそも「憲法9条」や「ポツダム宣言」などGHQの占領統治を肯定していて、アメリカの奴隷と化している(だから『戦争論』が出た時も連中は非難するか素で無視するかしていたわけだが)から、従米ポチとさして変わりないですね。広い意味ではSEALDsも「従米ポチ」の亜種と言えるかも知れません。
しかし曲がりなりにも彼ら若者はこれから日本を破滅に追いやろうとする安倍政権に対してNOを突き付けているわけだから、その努力を小林先生は買ったのでしょう。日本を破滅に追いやる政策を自称保守と呼ばれる連中が絶賛して新聞に広告まで出す情けなく惨憺たる現状を見ては、壊れたスピーカーと化した「爺るず」よりは戦争法案反対を訴えてデモをする主婦や若者に先生が軍配を上げるのは、ゴー宣を読んできたわたしの目から見ても当然と言えるのではないでしょうか。
ただし先生は彼らデモの主体である若者や主婦層に釘をさすのも忘れていませんね。国会の休みの日にデモをしたってどんな効果があるかと。結局は祖父の岸信介のように安倍晋三が喜ぶだけであって却って戦争法案成立を助長させるだけだと、先生はわたしたち読者に気づかせてくれます。それよりも沈黙を貫いて安倍を不安がらせる「無抵抗作戦」が効果があるのではないかと、先生は対案を出して下さっています。
批判ばかり言うのではなく、ちゃんと対案を示してくれるところが先生の優しさなのかもしれませんね。
若者は未熟だと断じておきながら、しかしけっして放置はせずに、彼らを教諭して正しいほうへ導く先生の姿勢こそが真の保守の取るべき立場だと気づかせてくれた今号のゴー宣でした。
それにしてもSEALDsに対して「利己的」だと頓珍漢な発言をした某議員は、マスコミで次々と不適切な身辺事情が暴露されているのに自ら責任も取らず、自民党に押し付けているのは、「利己的」ではないのでしょうか?
トッキーさんの「よいしょでいこう!」今回も冴えています!渡部・中川両氏のデンパぶりがますます磨きがかかっています。渡部氏は戦争法案を支持する「国民フォーラム」なる団体にも名を連ねていますね。
ちなみに「国民フォーラム」の顔ぶれは…青山繁晴、市田ひろみ、伊藤憲一、呉善花、大原康男、小川榮太郎,小川和久、 鍵山秀三郎、葛西敬之、北村 稔、後藤高志、櫻井よしこ、桜林美佐、佐瀬昌盛、佐々淳行、すぎやまこういち、高須克弥、田久保忠衛、中西輝政、永瀬昭幸、西 修、西岡 力、西元徹也、長谷川三千子、葉山莞児、平林博、廣池幹堂、細川珠生、舞の海秀平、松尾新吾、水谷研治、宮家邦彦、百地 章、森本 敏、山田吉彦、渡部昇一、渡辺利夫
…といった見ただけでそっち系とわかる人物がものの見事に入っていますね。
舞の海秀平氏が入っているのが残念でなりません。角界は日本の伝統を重んじるものだと思っていましたが…
舞の海秀平さんには、そのような団体とは手を切って、日本とモンゴルとの友好に努め、外国人力士に対する偏見の払拭に力を出しながら、日本人力士の強化に精を出すようにしてほしいと、一刻も早く願っております。
Q&Aのわたしの質問に短いながらも簡潔に「戦います。」と回答して下さったよしりん先生に感謝しています。
子供に対して真剣に向き合っている先生だからこその最高の回答だとわたしは思いました。
あれだけ忙しい仕事をこなしておきながら、もし先生に実子がいて、乱暴なふるまいをしたとしても決して無視したり放任したりせずに、「戦う」姿勢を見せるのは、今号のゴー宣のSEALDsの若者の捉え方にも共通するものがあると、気付かせてくれました。
次週もよろしくおねがいいたします。