皆様こんにちは。議論というのは素晴らしいですね。
さて突然ですが、民主主義には国民主権が不可欠です。
さて主権とはそもそもなんでしょうか。辞書を引いてみましょう(大辞泉)
1 国民および領土を統治する国家の権力。統治権。
2 国家が他国からの干渉を受けずに独自の意思決定を行う権利。国家主権。
3 国家の政治を最終的に決定する権利。「国民―」
で、この主権が安保法制を見るにつけ、実際はアメリカに存しているとしか思えないのはなぜか。当然ですが、主権の裏側には義務があるからです。親の容喙を受けずに自分の意思を貫こうと思ったら自活できなければならないのと同じで、自分の身は自分で守る、ということが独立国家の義務でしょう。これが日本にはできない。である以上は、日本国民とその代表者である国会議員は、国防の義務を肩代わりしてくれる米国に従うほかなく、その中には米国のために戦争する義務も含む、という倒錯的事態がこの度の安保法制なのです。
自分たちで自分たちのことを誰にも干渉されずに決めたかったら、自国は自国で守れなければならない。日本の領土領海領空から上がる莫大な富を我々は排他的に支配しています。
その主権は、究極的には戦ってでも守らなければならない。なぜなら世界の資源は有限で、取り分を巡って争いごとが絶えないからです(特に境界を接する隣国とでは)外交で決着が付かない場合は戦争もあり得ます。(後段へ続く)