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 『戦争論3』の第8章に、相手国の兵器だけを破壊する「新型ムキズ爆弾」っというのが登場してました。よしりん先生の夢というオチでした。あんなものが開発できればいいんですが…。現実はますます残酷で、ますますリスク無しに、ますます罪悪感も感じにくい兵器が開発されています。
 こうして戦力差が顕在化していけば、勝者の側には絶対勝てるという驕りから「正義も大儀も要らん」という人々が増えていきますが、大義が無ければ士気が下がり道徳的にも退廃します。自分たちの正義を信じられない軍隊組織ではイジメも多くなるでしょう。
 「税金泥棒」と言われ続けた自衛隊でもイジメが問題となってきました。グローバリズムと拝金主義で苛酷になった会社組織でもイジメやハラスメントが横行し、少子化で経済的に厳しくなった学校組織でも生徒間のイジメが残酷化しています。
 旧日本軍においては、勝っていた初戦の頃には初年兵しごきはあってもイジメは少なかったのではないかと考えます。大東亜戦争の大義を信じられて士気も高かったろうと思うからです。しかし、負けが込んできた大戦末期になると、人心が荒んできてイジメも激化したかもしれません。そんな時に入隊した少国民世代より少し上の世代が上官からの苛烈なイジメを受け、それで復員後日本軍は地獄だったと言っているのでは?などと考えています。司馬遼太郎ぐらいの世代です。
 というわけで軍隊内イジメを減らすためにすべきことですが、自分たちの正義を信じられるような戦争しかしないという方針を国家が掲げることが大前提となり、それを法体系にも明記すれば良いでしょう。つまり米国に引きずられるような侵略戦争はしないということです。こうしたことが末端の兵員一人ひとりの士気を高め、小隊・中隊といった各小組織が良き共同体として機能すれば、軍隊内イジメも起こりにくくなる可能性はあるのではないでしょうか。初年兵しごきについては、これはもう死なないために耐えるしかないと考えます。

 軍隊内イジメは他の要素も絡んで難しい na85

日時
2015-08
投稿者
na85
記事
「徴兵制は『苦役』ではない!」小林よしのりライジング Vol.147
No.
149