配信お疲れ様です。最近の国はやりたい放題ですね。
マイナンバーですが、この件に関してはやはり嫌な印象を受けました。というのは、年金問題を始め、ガバガバな公的機関のセキュリティでは、情報はまず間違いなく大規模に漏えいするからです。オレオレ詐欺業者などは、詐欺のための確度の高い情報が欲しくて欲しくて堪りません。特に富裕層でバグ度(ボケ具合)が高い人などは恰好の獲物なのです。個人の既往歴も財産も一元化されたりしたら、それこそ一大事です。まあ電子カルテと医療の効率化の名の元に、確実にやるでしょうが・・・。
ただ、番号で国民を管理、に関しては今も普通に行われていることではあります。
保険証にしろ、免許の番号にしろ、ポイントカードや購入履歴にしろ、個人を一意に特定できる番号や機微情報というのは公共民間関わらず多数存在します。問題はやはり、一元化ですね。漏えいリスクが半端ない。資産運用だって企業経営だって、一元化して管理するのは危険だから、ポートフォリオを始めリスク分散の考え方があるのです。国民の一挙手一投足を管理したいエリート気取りの連中は、選択と集中の危険性をもっと認識すべきだと思いますね。いずれにしろ、サプライチェーンの危機があった大震災や原発依存の教訓が、我が国の為政者たちの間で微塵も生きていないのだけは、よく分かりました。個人情報は情報化社会では立派な資産です。行き過ぎた集中管理は危険が大きすぎます。
多少不便でも非効率でも、致命的な事態を避けるということに考えが及ばないというのは、反知性的な人間の証拠かもしれません。便利を至上とする考え方に国民が骨の髄まで侵されていることが、この問題と安保法制あたりとの共通点かもしれませんね。これは根が深い。合理的=正しいというのは、実はよくある思考停止に過ぎないのです。