こいら の削除コメント

断言や放言が流行るのは、日本人の国語力が落ちていることと無関係ではないと思います。みんなスマートフォンを持っていて、ツイッターやフェイスブックで簡単に自分の意見を書き込んで、全世界に公表できるようになった弊害ってあると思うのです。
本当に、抽象的な思考を時間をかけて行うことが、皆苦手になってしまっています。
そうならないためには読書をして国語力を養うことが大事ですが、書店に並ぶ最近の本もほとんどが浅はかな知識を断言・放言して書き手と読み手のマスターベーションごっこを促して、大衆に一時的な慰めを与えるものでしかないのです。
私は音楽をやっていますが、やはり優れたミュージシャンは自分の心の内側ときちんと向かい合って、豊富な語彙で届く言葉を使って歌詞を書いてそれを歌にして聴き手に届けようと努力しています。
本を読んで自分の内面ときちんと対話するという習慣を若いうちからつけることはとても大事なことですね。今の若者はどんな本を読んでどうやって自分の自我と向き合えばいいのか、分からないからネットで断言しちゃうのだと思うのです。
沈思黙考して思索を深めるような余裕が持てる社会を、大人が作っていくことが大事なことでしょうね。

日時
2015-09
投稿者
こいら
記事
「断言主義から放言主義へ」小林よしのりライジング Vol.152
No.
30