武藤 の削除コメント

続きですが、モンテスキューは民主政においては
人民はある点では君主であり、またある点では臣民であるとしています。
最高権力をもつ人民は彼ができることは全て自分で行うが、彼がよくなし得ないことを職務執行者を通じて行わせるのです。
ここで極めて大事なのは人民が選挙で選ぶ目です。
この政治家はどのような人間か?政治能力があるのか?をしっかりと判断しなければなりません。
選ぶ能力が優れた人民でも事務管理など高度の知識が必要な仕事ができるか?といえば出来ないので
代理人を選挙する必要があるわけです。
古代ローマでは選挙で選ばれていない普通の人民に対しての能力はかなり懐疑的に見ていました。
事務は遅すぎも早すぎもなく一定の動きを保つ必要があるが、人民に任せると激しく動いたり、逆に全く動かないケースが考えられる。
そのような人民に任すのではなく、プロの訓練を受けた代理人に任すべきであると。
これが腐敗をすると、人民のチェック機能がなくなり、人民が投票の際に金銭で買収されるようになっていく。こうなると人民は金銭には愛着を感じるが、公務にも愛着を感じない。
統治のことを考えるのやめ、ただ自分の給料のみが関心がいく。
今の日本とそっくりな現象ですね(´Д` )
国民は政治に関心もなく知識もない。
ただ、毎日の生活、給料に追われ、統治については考えない。
これを改善しないと民主主義国家とは呼べないでしょう。政治家だけでなく我々の政治的関心も問われているのです。

日時
2015-10
投稿者
武藤
記事
「憲法に理想や道徳は要らない」小林よしのりライジング Vol.153
No.
43