道徳は利他的、不道徳は利己的。
仕事をする上で、不道徳を受け入れられないのは純粋真っ直ぐ君でしょう。
何せ自分が儲かるため、出世するために普通は仕事を行うわけですから。
自社の利益は他社の不利益、自分の利益は同僚の不利益、となるのは理想では無いですが現実だと思います。
恐らく、坂本という人間も責任のある立場にいるというのは、戦いに勝ち抜いてきたからでしょう。
ある程度のラインで不道徳な行動を取れる人間は強いです。勝負に徹している、合理的な人ですから。
多分、良い意味での道徳というのは、合理主義に対するカウンターパンチなんだと思います。
この二つが上手く共存できていると、道徳と合理主義の二律背反に常に悩み、バランスが取れます。
悩みながらも結果を出し続ける、とても重厚な人間に見えます。よしりん先生みたいです。
もし、自身の不道徳な合理主義に対して、道徳を迎合させてしまうと葛藤が起こらないでしょう。
利己的な合理主義的行動を、これは正義で道徳的な行動なんだと思うと、悩まないために自分を客観的に見れなくなります。
有る意味、狂信者とも言えますし、薄っぺらい人間ともいいます。
人格を成長させるために必要な葛藤を与えてくれるのが、道徳の一番重要な役割かなと愚考します。