朝日新聞の限定記事ですが
2017年8月19日
「(わたしの紙面批評)「性被害」報道 上げにくかった声、もっと書けたはず 中島京子さん」
http://www.asahi.com/articles/DA3S13093135.html
山口敬之の逮捕取り下げ問題について書いて有ります。詩織さんの事を朝日新聞が伝えたのは、ただ、一度きりで、もっと報道すべき(だった)との評です。
性犯罪厳罰化法についてと、山口の逮捕取り下げ問題を絡めて「この度の刑事法改正は、まず、性犯罪の残酷さと被害者の泣き寝入りの理不尽さを社会に広く知らしめ、二次被害を招く偏見をなくす起点となるはずのものなのだ。それなしには、法律上の厳罰化も絵に描いた餅になる。」としています。
そして「新聞が、不起訴になった事件を躊躇するのは理解できる。」としながらも、詩織さんは、記者会見で理不尽な取り扱いを訴える事で、二次被害を受けており、逮捕を見送った中村格が警視庁刑事部長で、山口も官邸に近い人物な事から「事件が握り潰された可能性」を週刊新潮は伝えており「うやむやにできる問題と思えない。」と結んでいます。
「事件が握り潰された可能性」は事実でしょう。一旦、司法権が慎重に判断して出した逮捕状が無きものにされるなど有り得ません。官邸による司法権の侵害が在ったのは、まず間違い無しです。法治社会において、腹を詰めても済まぬほど、歴史に悪名が刻まれるべき事案です。素人目でも、すぐ、判ります。報道は、知らんふりを決め込んでいるとしか思えません。
傍観者は大嫌い!です。しかし、広い世の中、己も傍観者にならざる得ません。報道には、もっと世論を喚起してもらいたいです。議論を起こして欲しいです。
何時も思います。報道は、本当に第四の権力なのでしょうか?報道が、もっと政治、経済的権力から独立して、事実の根本に光を当てる努力、調査報道に力を入れていれば、下賤な者共に虐げられる人は救われ、社会は、もう少し道理を通すものになるはずです。
ところが、事実を淡々と述べる程度のものが圧倒的に多いです。大抵の人は、事の重大性に気付きません。己の頭に火が着けば違って来るでしょう。事実、社会の問題は人権侵害が大勢を占めます。同じ人間で有る以上、対岸の火事では済まされないものばかりです。
実際は、抑圧された苦しむ当事者たちが動かなければ問題の改善は望めないものがほとんどです。それも、共謀罪で封じられようとしています。
自ら問題解決に動ければましで、被害苦や経済的事情から動けない人も多いです。
ゴー宣道場のような議論を、地上波でしてもらいたいというコメントが複数、前回の道場では流れていました。本当に報道には、しっかりしてもらいたいです。何とかならないものでしょうか?ぼぐが、こうしてコメントしたくらいでは、どうにもなりません。