今回のコメントで取り上げられている「明日、ママがいない」についてですが、抗議や放送中止を要求するのは違うと思います。一部ではあのドラマのせいで、いじめに遭った子もいたと報じられていましたが、ドラマに抗議するよりそのいじめをやめさせるのが先でしょう。僕から言わせれば抗議をしている人達は、殺人事件が起きると2時間ドラマや刑事ドラマのせいにしているようなものです。
それにTVでいじめのシーンがあれば、子供に「いじめはいけない」と注意するのが大人の役目でしょう。その為に親や教師がいるんじゃないでしょうか?それをせずにTVやマスコミの影響力のせいにするのであれば、教育を放棄しているのと同じです。そういう大人は今後、子供の教育は全てTVにしてもらえばいいんです。
このドラマが放送中止になれば、TVは確実に死にます。特にドラマ・バラエティは抗議を恐れて何も作れなくなってしまうし、ひいてはマスコミ本来の役割すら果たせなくなってしまうでしょう。岡村隆史がいうように「池上彰のニュース番組」しか放送できなくなると思います。
今回の件は一番組だけの問題ではなく「特定秘密保護法案」と同じく表現や報道のあり方にかかわる重大なものだと僕は見ています。だから日本テレビはこのドラマを放送中止にしたり、脚本を変更しないでほしいです。
「明日ママ問題」はTVやマスコミの表現・報道のあり方を問うのが本質だと思います。たまに出てくる、脚本監修の野島伸司氏の作風がどうとかという意見は、議論を混乱させるだけなのでドラマ評論でやってほしいです。