隼人 の削除コメント

 「明日、ママがいない」も見たことがありませんし、身近に施設に通ってた人がいないので養護施設の現状は知りませんでした。田舎者ですから家族や近所の結びつきが良くも悪くも強かったし、父は体罰はありましたが、大の子供好きでしたので可愛がられたものでした。近所にはよしりん先生も書かれていましたが、子供が欲しくても授かれなかった夫婦がいまして、我が子のように接してもらいました。
 そんな私ですから養護施設は大変なんだろうなと他人事のように思っていましたが、ここまで悲惨なのかと驚きました。親にも捨てられ、施設でひどい目にあって・・・一生のトラウマになりますよね。でも彼らが声をあげることができる機会なんてそうないでしょうし、せっかくドラマとして放送されても反発にあって改編することになると彼らはどのように社会に自分たちの境遇を知ってもらえるのでしょうか?
 ちょっと話はずれますが、「自分と同じような立場の人としか接しない世の中になっている」とよくTVや本で見かけます。例えば金持ちは金持ちとだけ接し、正社員は正社員とだけ接し、非正規は非正規とだけしか接しない。アメリカのようにゲイティッド・コミュニティが広がりつつあるように思えます。フジテレビの報道2001が非正規教師を取り上げていました。授業一コマ3000円で、給与は人件費ではなく、「物品費」として支払われます。給与体系から人間扱いされてないそうです。そして非正規教師は年々増加しており、正規と非正規との教師の職場内での待遇差別や、いじめが横行しているそうです。例えば非正規の女性教員ができちゃった婚をして産休を求めると校長は「そんなはしたない奴は許さん!」と拒絶したそうです。私自身非正規教師から教わっていましたし、彼らの多くは一年で学校を去っていました。そして正規になったのは30代になってからという人もいました。
 社会の階層化が進み、分断していくことで、ますます養護施設で虐待にあったような人々の声が届きにくい世の中になっていく気がします。

日時
2014-01
投稿者
隼人
記事
「『明日、ママがいない』と児童養護施設の実態」小林よしのりライジング Vol.73
No.
19