Q&Aコーナーで質問されていたリバチーさんって方へー。
こちらにも目を通されている事を願いつつ、僭越ながら、質問に答えさせて頂きます。
何を理想に掲げるかが大切なのです。
それによって、結果は大きく変わって来ます。
本気で信じて行動していれば、何をやっても許される訳では有りません。
犯罪者が、『本気で信じて行動していた』なんて言ったって許して貰えませんよね。
玄洋社のみんなが、確固たる理想を元に行動したおかげで、日本の持つ伝統的な精神性の良い面が、アジアの国々へ発信された。結果、各々の国の指導者層の独立心が育まれた。
国内に於いても、徐々に失われる方向へ向かいつつあった、伝統的な精神文化を守る砦として機能していた。
結果、国として、西欧諸国も一目置く存在と成り得た。
一方、赤軍派のみんなが理想を掲げて行動した結果、仲間内で殺し合いを始めた。全く関係のない市井の人々を巻き込み、その安全を脅かした。罪も無い人を殺した。
掲げる理想により、結果は大きく変わって来ます。
また、テロリストとは、恐怖(テロル)によって目的を達成させようとする者を指して言います。
テロリスト・テロ行為自体が善悪で計れるものでは無く、その是非は、目的として掲げる理想・理念により変わるものです。
不平等条約改正反対を掲げ、来島が行ったテロ行為は、当時、世間一般から賛辞されたばかりか、標的となった大隈でさえも認めさせる程のものでしただ。
一方、赤軍派のテロ行為は、当人達以外には不安と恐怖しか産み出さな迷惑なだけの代物です。
玄洋社の方々は、理想主義者であると同時に、現実主義者でもありました。
当時、欧米列強の脅威から身を守る為、最も有効かつ現実的な手段が、大東亜共栄圏を築く事だったのです。
一方、赤軍派の方々が理想として掲げた共産主義は…。
どれ程の長い期間、どれ程の数の人々に、どれ程の苦痛を強いて来たか…、今現在わずかに残る共産国の悲惨さは、どれ程のものか…。
失敗は歴史が証明しています。
人間は、何でも一生懸命にやれば良いという訳ではなく、物事の真贋を見抜く目を養い、物事を徹底的に吟味し、責任を持って行動する義務が有ります。
玄洋社と赤軍派では、集まる人間の質に、結局、差が有ったのではないでしょうか。